俳句添削道場(投句と批評)

なおさんの添削投稿の古い順の1204ページ目

「盃に浮かぶ花シワばかり増え」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 盃に浮かぶ花シワばかり増え

田中なかすじさん、こんにちは。
御句拝読しました。
旧友と、桜を見ながらの語らいはいいものですね。

御句、「盃に浮かぶ花」ですが、まず、花と言えば俳句では桜のことですので、季語的にはいいのですが、このままですと、桜の花がゴボッと全部浮いていることになります(わかりますかね?)。
おっしゃりたいのはそうではなく、散った桜の花びら(花片)が、盃に舞い降りたということですね。
あらちゃんさんのご提案句はその点を上手くお詠みです。花片(花びら)だけで単純に桜の花びらを意味して季語になるというものでもなく、やはりこれは桜の花びらなんだよと読み手に想像させるような作りが必要だと思いますが、「盃に浮かぶ」と「語らふ」で、花見の雰囲気を上手く演出しておられます。

御句に戻ります。
シワ、これは皺と漢字にしたいです。また、「シワばかり増え」はご謙遜と思いますが、俳句では謙遜するとそのまま受け取られる場合があります。御句ですと、「何もしないで年ばかりとった」みたいに。それは損ですので、見た通りを普通にお詠みになったほうがいいのではと思いました。

・盃に花びら友の皺増へし
・桜散る語らふ友の深き皺

皺が増えたのは友だちだけでなく自分もですが、友のと言えば読み手は「作者もだろう」と想像してくれると思います。

点数: 1

「懐かしむ春障子ちゃんばらの跡」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 懐かしむ春障子ちゃんばらの跡

田中なかすじさん、こんにちは。
御句拝読しました。
面白い光景をお詠みですね。こういう景色を見ると、確かに懐かしいですよね。
ただ、俳句では、懐かしいとか楽しいとか、切ないとか、そういう感情を表す動詞を直接は入れずに、景色だけを描写して、読み手に「おお、それは懐かしかっただろうなぁ…」とか想像してもらうような作り方もあるようですよ。
例えば、

・ちゃんばらの跡や実家の春障子
・春障子チャンバラの跡そのままに

チャンバラはカタカナも面白いと思って、二句目はそうしてみました!

点数: 3

「冴返るForeverLoveの街無線」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 冴返るForeverLoveの街無線

慈雨さん、こんにちは。
御句拝読しました。私はこのような、「わかる人にはわかるでしょうが、わからない人には何のことやら」という句は苦手なのですが、そんな気持ちを超越してForever Loveは大好きな曲ですので、勝手ながらそのスタンスでコメントさせていただきます。

よくぞこの曲名を俳句に入れようとなさいましたね。すごいチャレンジです!それも、色々な思いはおありでしょうが、それが無線でながれるという光景だけをお詠みです。

もう、御句を拝読した途端に、あの曲で頭の中が一杯になり、様々なことが思い出されてきまました。

ちなみに私はSay Anythingも好きです(というより、この2曲しか知らないのですけど(笑))。

ごめんなさい、御句に戻ります。
長い固有名詞を入れたために、季語以外では五音しか使えず、かなり制約されますね。
そこで「街無線」ですが、これはめでかやさんと同意見です。でも防災無線とか入れられないですしね。
そこで考えました。

・夕告げるForever Love冴返る
・冴返るForever Loveと帰り道
・Forever Love流れる街や冴返る

季語は冴返るにこだわりました。三句目は、Forever Loveを上の句に持ってきました。字余りになりますが固有名詞ですので。

今回、私のコメントは、Forever Loveをご存知ない方には、「何を盛り上がっているんだ!」という感じだと思います。すみません。

あと慈雨さん、俳句半周年(笑)、おめでとうございます!
慈雨さんのご自身のコメントおよび他の方々へのコメントはいつも熟読して参考にさせていただいています。
どちらも、読み手(相手)のことを考えて、わかってもらおうというお気持ちが感じられます。勉強になります。
これからもよろしくお願いします。

点数: 1

「人間を抜ける素粒子蕗の薹」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 人間を抜ける素粒子蕗の薹

感じさん、こんにちは。
御句拝読しました。私は他のある句選で神野先生にお世話になっていますが、なかなか選んでいただけません。うらやましいです(笑)!

御句、これは私には難しい!いや、難しかったです!

というのは、当初、私は「人間を抜ける」を、人体を通過(透過)するような意味かと思い、レントゲンとか?X線?などと考えていました。それですと、なぜ今その話題か?ということと、蕗の薹との取り合わせの妙味、どちらもピンと来ませんでした。

さらに考えた末に、この抜けるは、通り抜けるではなく、追い抜く、という意味ではないかと思うようになりました!例のあれ!
そうなると、あらたな季節の始まりを真っ先に告げる「蕗の薹」と響き合います!

私の解釈が正しいのかどうかはわかりませんが、間違っていてもいい、いい句だと思いました!当然このままいただきます!

余談ですが、昨日、一族でいちご狩りに出かけ、途中で野菜の直売所に寄って蕗の薹を買ってきました!

点数: 1

「珠暖簾くぐりて来たり根深汁」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 珠暖簾くぐりて来たり根深汁

長谷機械児さん、こんにちは。
お久しぶりです!句選でお名前拝見しておりましたし、また、もうお一人、入選の常連さんで漢字の見た目がよく似た方がいらして、いつも「おっ!?長谷さん?」とか思っていました(笑)。

お父様の一周忌をお済ませとのこと、遅ればせながらお悔やみ申し上げます。お忙しかったことでしょう。お察しします。

御句は、おっしゃる通り昭和を彷彿とさせますね。あれは「家庭」の象徴、代名詞のようであり、台所と茶の間を分ける気持ちの区切りでもありました。いい句だと思います。

ここのメンバーは新しい方々が増えてすっかり様変わりしましたが、ぜひまたご指導よろしくお願いします!

点数: 1

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