「どうしても言えない気持ち冬林檎」の批評
回答者 なお
添削した俳句: どうしても言えない気持ち冬林檎
あやめさん、こんにちは。初めまして。
ちょうどあやめさんがこの道場にご参加なさった頃から、私がちょっと仕事が混み合ってご無沙汰してしまいました。よろしくお願いします。
御句拝読しました。これまでのご投句やコメントを拝読しますと、とても素直な方のようにお見受けしました。
素直な方であればあるほど、誤解をされないようになさったほうがいいですよと申し上げたいです。俳句は短いですし、想像の余地を残す文芸と言われているので、読み手が独自の想像を膨らませるのは、それもまた俳句の良さだとは思います。ただ、できれば作者の思いの通りに受け取って欲しいですよね。
御句、素直に読めば、ましてここはコメントがありますから、恋の詩であるとわかります。
ただ、うがった見方をすれば、セクハラやパワハラに悩みながら、誰にも相談できない人の句だと、思えないこともないのでは。「どうしても言えない気持ち」が抽象的だからです。
もちろん、「冬林檎」という素敵な季語がありますから、甘酸っぱい気持ちを言い出せずにまた仕舞い込む、と繋げて読んで、恋の詩だと気付いてくれることは期待したいですけど。
私は、竜子さんのおっしゃるように、「好き」という気持ちを前面に出してもいいのではと思いました。
そこまで直接言わなくてもいいかなとも思いますが、ややこしいですが、「言えるなら好きとまで言わなくてもいいが、言えないのなら好きと言わないと伝わらない」ということです(笑)。ややこしい。
竜子さんは勉強熱心でいらっしゃって、他のご提案句もよく考えられています。ご参考になさるとよろしいかと思います。
長くなって失礼しました。これからもよろしくお願いします。
点数: 1