若き日の母に連れられ西瓜割
回答者 なお
添削した俳句: スイカ割り遠い思い出若き母
ウィルさん、こんにちは。
御句の感想と提案句を置かせていただきます。
御句につきましては、先にコメントなさっているげばげば様という方が丁寧なアドバイスをなさっているので、私のコメントは重複する部分もあるかと思いますがご了承ください。
御句、お気持ちはよくわかります。ある程度の年齢になりますと、子どもの頃の母との思い出がよみがえりますよね。それを俳句に詠むのは悪くはないことと思います。ただ、基本的には俳句は目の前の情景または現在の心理を詠むものであるようです。もしも昔の思い出を詠む場合は、タイムマシンでその時に戻って、小学生のウィルさんが詠むということでもいいと思いますよ。
さて、御句、意味のダブりがあります。「遠い思い出」と「若き母」。遠くまで遡るから母も若くなるので、この二つは「母の思い出」で言い尽くせます。
それよりも、このたびウィルさんがこの俳句を詠むきっかけになったことを入れ込むと、より具体性が増して、読み手の心に届きやすくなります。例えば、ウィルさんがお子さんのスイカ割に参加して昔を思い出したとか、片付けしていて昔のスイカ割の写真を見つけたとか。スーパーのスイカを見かけたので、でもいいです。
また、若き母の思い出、と言っても、そのスイカ割の時のお母さんはどんなでしたか?きれいで自慢のお母さんでしたか?おっちょこちょいのお母さん?スイカ割をしたのはウィルさん?お母さん?応援してくれた?
思い出の中のひとコマを入れてみると、読み手にウィルさんの気持ちが伝わりやすくなりますよ。
要するに、ウィルさんがお母さんの思い出に浸っているだけでは、読み手は想像が、膨らまないということです。提案句はベストではありませんが、少しは情景が浮かんでくる気がしませんでしょうか?
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