俳句添削道場(投句と批評)

なおさんの添削最新の投稿順の1127ページ目

「テラス席に繋がれる犬すさまじき」の批評

回答者 なお

添削した俳句: テラス席に繋がれる犬すさまじき

こんにちは。いくたドロップ様、いつもお世話になってます。

御句、初読で、テラス席(夏の季語)に繋がれた犬が、凄まじい勢いでギャンギャン吠えている様を詠んだのだと思いました。

その鑑賞をもとにご提案させていただこうと他の方々のコメントを拝読しましたら、お一人は無季とおっしゃって、お一人は「冷まじ」で秋の季語とおっしゃっています。
ちょっとわからなくなりましたので、恐縮ですが、それらは拝読しなかったことにして、第一印象のままコメントさせていただきます。ですので間違っているかもしれません。その場合はご容赦くださいね。

御句、テラス席は、夏の季語ですね?まだこの時季はテラス席でも寒くなくて気持ちいいですからね。
でもこの情景は、テラス席に犬を繋いで、飼い主さんは店内に入っており、そのため犬が吠えている、ということでしょうか?
飼い主さんもテラス席にいて、そのテーブルに繋いでいるとかであれば、凄まじいほど吠えないですよね。

作者さんとしては、外に繋がれた犬がすごい勢いで吠えているけど、飼い主はどうしたんだ!という感じでしょうか?

私の提案句は、
・テラス席繋がれし犬凄まじき
・繋がれし犬凄まじきテラス席
となります。
いかがなものでしょうか。

点数: 1

「秋時雨熱海に着いてひとつ風呂」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 秋時雨熱海に着いてひとつ風呂

こんにちは。負乗様、いつもお世話になってます。

御句、熱海でも伊東でも、どこか温泉へ行ってのんびりしたい…。お気持ちわかります。同感です。

御句を拝読して、二点気になりました。
一つは、「風呂」が、冬の季語ではないかということ。でもこれは、「風呂」だけでは季語ではないようでした。
もう一つは、下五の「ひとつ風呂」です。これは「ひとっぷろ浴びてくるか!」という「ひとっぷろ」が、俳句になると「ひとつ風呂」という表記になるということですね。これが最初はわからなくて、一つの風呂とは?と考えてしまいました。
こうした点から、提案句ですが、

・まずは風呂宿に着くなり秋時雨

と置かせていただきます。

点数: 1

「秋の日にほっけ干したる夫かな」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 秋の日にほっけ干したる夫かな

こんにちは。はや様、いつもお世話になってます。

ご主人は面白いことを始めましたね。でも気持ちはわかります。私も干物とか漬けた魚は大好きですから。さばくことができないので買ってきますけど。

御句、このままいただきたいと思いましたが、添削道場ですのであえてお伝えします。

「ほっけ」と言わなくてもいいような気がしました。「具体的に」というのも添削のポイントとしてあると思いますが、具体的な名前を挙げることにより、そちらに注意が向かってしまうことがあると思うのです。
御句の場合、ほっけに大きな意味があるわけではなく、干物のほうに重要性があり、極端に言えば魚はアジでもサンマでも、何でもよかったのではないかと。
私だけかもしれませんが、ほっけと特定したことにより、ご主人が干物作りを始めた、という最も言いたいことのインパクトが少し薄れてしまったような気がしました。

そこで提案句です。

・秋の日に干物作りの夫かな
・秋の日や干物作りに挑む夫

夫は、一句目は「おっと」、二句目は「つま」と読みます。

点数: 2

「高架下列車の過ぎてすがれ虫」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 高架下列車の過ぎてすがれ虫

こんにちは。げばげば様、いつもお世話になってます。

御句、すがれ虫というのがどういう虫かわかりませんでした。普通はこういう時にはまずネットで調べてから先に進むのですが、今回は、ご自身のあるいは他の方のコメントに解説があるかもと、そのまま先に進んでしまいました。そしてイサクさんのコメントで理解しました。

その結果、イサクさんのコメントに少々影響を受けてのコメントになりますが、基本は私のオリジナルです(笑)。
げばさんですのであえてお伝えするようなこともありますがご容赦ください。

すがれ虫の意味がわかってみると、「高架下に虫っているのかな」とか、細かいところが気になりました。というのは、近所の高架下はお洒落な店舗になっていたり駐車場になっていたりするからです。草むらとかの印象よりコンクリートの印象があったものですから…。でも虫はいるでしょうけどね。

ですので高架下のような草や土のない環境でも虫は生きていて、細々と鳴き続けているのだよということであれば、

・高架下カフェの脇にもすがれ虫

でも、御句はそれよりも騒音のほうですよね。そうなると高架下よりも、

・軒かすめ列車の過ぎてすがれ虫

江ノ電をイメージしましたが、こんな感じが合うような気がしました。

げばさんにこんなに長々と偉そうにごめんなさい。
今日は久しぶりに、予定のない日曜日なので頑張りました(笑)。よろしくお願いします。

点数: 2

「秋時雨コーヒー二百五十円」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 秋時雨コーヒー二百五十円

こんにちは。長谷機械児様、いつもお世話になってます。
拙句にコメント有難うございました。勉強になります。

御句、秋時雨の本質をついた句だと思いました。私は秋時雨という季語を、秋の長雨と混同しないように気をつけていますが、長谷さんのこの句は、秋時雨を過度に深刻に捉えず、名詞のみで軽妙に、長くは続かない「時雨」であることを伝えていると思います。今後の参考にさせていただきます。

点数: 1

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