「ピザ二枚届かぬままの花見かな」の批評
回答者 なお
添削した俳句: ピザ二枚届かぬままの花見かな
こんにちは。イサク様、いつもお世話になってます。
御句拝読しました。上手いなぁ。こういう句は好きです。
私なら、
「注文のピザの届かぬ花見かな」とかにしたでしょう(提案句ではありません)。
御句と拙句の違い:
拙句、「届かぬ」と言っているのだから「注文した」のは当たり前。それより何か具体的な工夫を。
拙句、「届かぬ」と言っているだけで、時間通りに届かなかっただけか、最終的に来なかったのかわからない。
それにそもそも「ピザ」とあるだけで、光景がつかみにくい。例えば極端な話、一人花見かもしれない。それなら腹は立つけど諦められる。
一方、御句。「ピザ二枚」と言っているので、会社かサークルとかの花見会だとわかる。代表して頼んだのに、なかなか来ないでヤキモキしている担当者の顔が浮かびます。
「届かぬまま」。俳句に時間経過はあまり好まれませんが、この「まま」のちょっとした工夫で、最後まで届かずに終わってしまった無念さが感じられます。
このままいただくしかない、どこかに出せば入選の句だと思います。
点数: 4