「何事もなき日松茸焼きて食ふ」の批評
回答者 小西晴菜
添削した俳句: 何事もなき日松茸焼きて食ふ
なおじい様。いつも丁寧なアドバイスをありがとうございます。
拙句「栗飯や」など、つい一句にあれこれ詰め込もうとするのが自分の悪い癖だと、ようやくわかってきました。
さて、御句、今までのなおじい様の句にも好きな句が数多くある(「夏草や」「焼秋刀魚」「コスモス」「淋しくば」など)のですが、この句も、たいへん気に入りました。
他の方のコメントも拝読しましたが、願わくば、「何事もなき日」の部分は変えないでいただきたいです。
なおじい様がここで表現されている「何事もなき日」とは、単に「仕事や用事が無い休日」「○○記念日ではない日」というより、心身ともに穏やかな、心煩うことの無い日で、それ自体が貴重な佳日という意味であり、「何でもない日」「何にもない日」とは、ちょっとニュアンスが違うと感じたからです。
そして、季語「松茸」の立場も尊重すべきなので、松茸の得意分野で(味はエリンギやシメジに負けてる?)
「何事もなき日焼松茸香る」
と、考えました。
的外れな解釈ならば、申し訳ありません。
点数: 3