俳句添削道場(投句と批評)

塩豆さんの添削得点の高い順の5ページ目

「房総の空を秋刀魚は揺すりおり」の批評

回答者 塩豆

添削した俳句: 房総の空を秋刀魚は揺すりおり

いつもお世話になります!
銚子から水揚げされた秋刀魚でしょうか。それを「房総の空」から読み手に考察させるテクニックにはやはり一日の長があるなと感じました。
さて、読み進めて座五の「ゆすりおり」(ゆすりをり?)ですが、これがやや大袈裟な気もしました。おそらく干物を作っている様子と思うのですが、誤解を招かないためにも表現を変えてもいい気がしました。しかしそうすれば折角の「房総の空」のテクニックも壊さざるを得なくなりそうですので……、難しいところと思います。

ここまで書いておきながらですが結局原句のままが良いかなというのが私なりの結論です。

点数: 3

「親の墓帰らぬままの秋彼岸」の批評

回答者 塩豆

添削した俳句: 親の墓帰らぬままの秋彼岸

百合子姐さんお久しぶりです!
少し説明的な気がします。帰らないなら、墓参りができないならどうなるのか、というの事を考えるのも良いのではないでしょうか。
私も一句

秋彼岸柄杓の乾く暇がある

原句の句意とは少し逸れますが、墓参者が疎らにしか来ない様子を伝える狙いです。
これもまだ微妙に説明的かもしれませんが…。

点数: 3

「双眸へ地平を映し鳥渡る」の批評

回答者 塩豆

添削した俳句: 双眸へ地平を映し鳥渡る

こんばんはです。
「双眸へ」か「双眸に」か。
助詞の「へ」か「に」かだけについてお話しさせてもらいます。結論からいえば私は「に」が正解と確信しています。
格助詞の「に」「へ」「を」はそれぞれ大体同じ意味を持っていますがその違いは、「に」は固定された場所のイメージが、「へ」は移動のイメージが、「を」は通過のイメージがあることです。例えば「空に鳥」、「空へ鳥」、「空を鳥」という節を考えてくれれば分かりやすいと思います。
さて、一方、「に」は説明的になるリスクを孕んだ助詞ということには間違いないのですが、「へ」「を」にも同様にそのリスクがあります。これらを用いるより格助詞連体修飾格の「の」を使った方が写生に近くなるので、一般論として「避けた方が良い」と定着していると思うのです。これも例によって「空の鳥」という節で考えてくれれば分かりやすいと思います。しかしここではどうしても「の」が使えませんから、「に」、「へ」、「を」のどれかを使わなくてはなりません。どれが適当かと言えば固定された場所のイメージがある「に」であると私は確信しています。

感想も添削も議論も好きにして良いと思いますし、時には間違ったことを言うのも仕方ないと思うのです。しかし、自分が絶対正しいのだと過信するのは貴方の為にもなりませんし、何より他の利用者にも悪いと思うのです。
理解しているな、正しい事を言っているなと思える部分もあるのですが、所々に「それはちょっと違うんじゃないの?」という書き込みを感じます。もちろん、私が間違っている可能性もありますが…。

点数: 3

「空眩しどんぐりの指輪をかざす」の批評

回答者 塩豆

添削した俳句: 空眩しどんぐりの指輪をかざす

始めましてです。
どんぐりの指輪とはとても可愛らしいですね!場景がよく伝わってきました。
語順を変えてみるのも一つ良い方法と思います。

どんぐりの指輪かざして空眩し

「かざす」、「どんぐり」を平仮名で表記することは私も賛成です。

点数: 3

「秋の日や病む子に添うてパンを食う」の批評

回答者 塩豆

添削した俳句: 秋の日や病む子に添うてパンを食う

こんばんはです!
読み手によっても意見の別れるところかも知れませんが、私は前の俳句が良いと思いました。説明的であること、動詞の多さからか雑然とした印象がすることがこの俳句のマイナスポイントと思います。また、「食ふ」の表記の間違いもあります。
この俳句の方がいいところはシチュエーションが見えるところです。よりにもよってなのですが、私はある程度シチュエーションそのものを読み手に託しても良いのでは?というタイプでして、よって良いところと悪いところを比較してみると推敲前の俳句の方が良いと感じました。それに「秋の日の香る(こし)あんぱん」という表現も私の中では気に入ってたりするので…。

今更申し上げますと私、拘りのポイント、切れに対する考え方などの点から、この道場の利用者の中では結構異端児だったりします。ですから、こういう考え方をする人もいるんだなー、ぐらいに受け取ってもらえればと思います。

点数: 3

塩豆さんの俳句添削依頼

最新の投稿順に並んでいます。回答が付いた投稿が先頭に移動します。

ため息の何兆倍の春風か

回答数 : 2

投稿日時:

羽ペンの署名貰ひて梅雨晴間

回答数 : 4

投稿日時:

炎天や居留守の窓は煌びやか

回答数 : 6

投稿日時:

悪友の白衣を着たる晩夏かな

回答数 : 9

投稿日時:

ヒヤシンス隣もタイプミスの音

回答数 : 7

投稿日時:

塩豆さんの添削依頼2ページ以降を見る

その他の添削依頼

ビルの灯のぽつりぽつりとクリスマス

作者名 腹井壮 回答数 : 9

投稿日時:

縁日労妻やつまむも妻愛す

作者名 おいちょ 回答数 : 0

投稿日時:

ブリーチしたり黒髪だったり納涼だったり

作者名 鳥田政宗 回答数 : 0

投稿日時:

添削依頼をする!

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

▼添削依頼された俳句の検索

▼添削と批評(返信)の検索

ページの先頭へ

俳句添削道場の使い方。お問い合わせ

関連コンテンツ