俳句添削道場(投句と批評)

イサクさんの添削得点の低い順の1438ページ目

「円陣のオーと散り行く寒雀」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 円陣のオーと散り行く寒雀

こんにちは。

句と、前の句のコメントを拝読しました。
(前の句のコメントに戻るのはそれなりに手間なので、同じコメントを入れて頂けると助かります)

◆「散り行く」が小さな山本山になっていて、円陣が散り行くのか、寒雀が散り行くのかわかりませんでした。
 そのため、「寒雀が円陣を組んでオーと言った」という擬人化?という誤読もありました。

「人間の(スポーツの)円陣がオーと掛け声をあげた」という意味は確定させたいところ。「行く」は連体形も同型なので、ここを変えて明確な切れを入れたいです。

・円陣の応と散るなり寒雀

本当は

・円陣の「オー」と散るなり寒雀

という風にカギ括弧を入れたいのですが、このサイトはできませんものね。

点数: 3

「濡れ雪の跡や道路は光けり」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 濡れ雪の跡や道路は光けり

こんばんは。

よく「俳句のルールを・・」みたいな言い方をしますが俳句で「絶対ダメ」ということはほとんどありません。季重なりも三段切れも五七五の逸脱も、その形を含めて句に魅力が出るのであればやっても構わないと思います。
切れ字を重ねる(二重切れ字)、というのもそのひとつだと私は解釈しています。

「抱え字」については私は懐疑的で、「抱え字」について扱っている文書のほとんどが「抱え字があるから切れ字がそれぞれ生きている、と誰かが言っていた」という記事ばかりで、抱え字の効果についてきちんと分析されている記事を見たことがありません。
そもそも「抱え字」について格助詞の「は」以外の説明が見当たらず、他には存在しないのか?ならばなぜわざわざ「抱え字」と言い換えているのか?という疑問があるのですが、解決していません。
言い方は悪いですが、中山瑛心様のコメントもそのような形のようです。

抱え字とは無関係に「二重切れ字が成功しているのはなぜか」を分析している方は何人かいます。それらの中にはそれなりに納得できるものもあります。

長くなりました。上記の理由で「抱え字があるからよい、悪い」は私には判断しかねます。別の観点でのコメントをいたします。

◆まず、下五の「けり」が生きていません。
 わざわざ二重切れ字にするために「や」「けり」を置いているように見えますが、この句は「光りけり」と過去のニュアンスを持たせる句ではなく、「光りをり」など、現在光っている意味を持たせる句ではないかと。

◆中七の「や」の前、季語・季語を含む風景として少し怪しいです。
 「濡れ雪の跡」とは何でしょう?「濡れ雪」で雪が濡れている=少し解けかかった雪を想像するのですが、「跡」で???となります。
 「跡」ということは雪が解け切っているのでしょうか?ならば季語「雪」ではなく、別の季語になるわけですが・・たとえば「雪解水」?

◆中七「や」は切れていないように見えます。
 句意は「雪の(融けた?)後の道路が光って見える」という句意に見えるので、「や」に詠嘆はありますが切れていないように見えます。

この句に関しては、敢えて三大切れ字のうちふたつで二重切れ字にする効果は薄いように感じました。句の焦点がぼやける、という二重切れ字最大の弱点が補えていないように思います。

提案句は三大切れ字の残りひとつ「かな」で。

・雪解けて濡るる道路の光かな

点数: 3

「鳥果てて蒲団の中にやすらけし」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 鳥果てて蒲団の中にやすらけし

こんばんは。
ちょっと厳し目になります。

初読は先のみなさま同様、死んでしまった鳥を布団の中に寝かせている、という句意で受け取りました

コメントを読んでの感想は、相当理屈に寄った句だなあ、という感じです。自分で鳥を〆めて、羽根を毟って、布団を作りあげたならともかく。
「鳥果てて」とは、ちょっと句に力が入りすぎてませんか?

上手く言えませんが、生命の輪は俳句季語に入っている感覚なので、「言わずもがな」のところがあります。多くの食べ物の季語はほぼ同じ感慨を持っている、という想像はできますでしょうか?
わざわざ言わなくても・・と思ってしまいました。

・知らずして羽毛布団に鳥何羽

点数: 3

「遺伝子の鎖布団の肌に触れ」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 遺伝子の鎖布団の肌に触れ

おはようございます。

独楽爺様らしい句だとは思いますが、飛びすぎてて意味がわからないかと・・

◆「鎖布団」という造語に見えてしまう点(表記の問題)
◆「布団の肌」とは何を表現したいのか?という点
以上二点を解決した上で
◆「遺伝子の鎖」は若干説明臭いかなあ・・二重螺旋構造のことですよね?
 「遺伝子」で「鎖状の構造」は想像できますので、わざわざ「鎖」を入れる必要があるかどうか?「鎖」と文字で出すことで詩が生まれればよいのですが。

「布団の肌に触れ」の意味がとれないので、提案句は採り合わせの形で受け手に託します。

・遺伝子は日本人なり掛布団

点数: 3

「池の底覗きこめばや春の水」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 池の底覗きこめばや春の水

こんばんは。

「覗き込めば」+「や」で確定条件の疑問形、と思って句の意味を受け取っておりました。
願望の終助詞「ばや」ならば未然形に接続ですので「覗きこまばや」ですかね?

「覗き込む」という動作の願望は達成できてしまうので(底が見えるか見えないかというのはありますが)、この句の句意は「実際に目視したい」=「覗かばや」なのではないかなあ・・・と思いました。

・池の底覗かばやとて春の水

点数: 3

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