俳句添削道場(投句と批評)

イサクさんの添削得点の低い順の1425ページ目

「あきかぜの板から透きて金光り」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: あきかぜの板から透きて金光り

こんばんは。

コメントを見るまで意味のわからない句でした。
言いたいことを詰め込み過ぎて、しかも遠回しに言ってしまったために意味がわからなくなっている、という句です。

「秋風」はいいとして、
「板」 ← これでは公園のベンチということはわかりません。
「透きて」 ← 透過している、という意味です。隙間から覗いたというのはわかりません。
「金光り」 ← 金が光っている、という意味しかわかりません。まさか銀杏落葉・銀杏黄葉のことだとは(上手に使えば「金」には「秋」の意味もあるのですが)

コメントの意味を全部入れようとすると、三~四句分の材料があります(もっとある)。なのでまずは、俳句はシンプルにということを心掛けることをお勧めします。

・寂しさや秋の公園歩くとき
・秋風やベンチに人のいない日の
・隙間あるベンチ秋風すり抜ける
・草むらにかぶさる銀杏落葉かな
・金色の銀杏落葉や日の柔し

こんな感じです。

点数: 4

「震災の地に朗々と愛は勝つ」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 震災の地に朗々と愛は勝つ

こんにちは。

こういう句は季語を上手く入れられないなら無季でいいのではないかと思います。
気持ち優先で、評価を求めるような俳句ではないので。
逆に、上手に詠もうと足掻いてみるのも俳人ではありますが。

我々の記憶に新しいので「震災」で東日本大震災のイメージを出させることもできますが、「震災忌」は関東大震災の9/1。大震災と呼ばれる地震は大正以降に三度あります。
この内容ならば3/11とわかるようにしておきたい気はしますので、タイトル「愛は勝つ」を入れたのは良い判断かと思います。

・早春や東北の地へKANの歌

点数: 4

「ピラカンサス恩を仇で返します」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: ピラカンサス恩を仇で返します

こんばんは。コメントありがとうございます。
なにやら私を大げさに扱われてますが、N俳ならげばげば様が特選2度、卓鐘様も、他にも特選経験者がいらっしゃいます。あまりイサク大したことないです。

さて御句ですが、ご自身の気持ちを吐き出す句として大切なものだと思いますので、この句はこの句で大事になさってください。

客観的には、季語「ピラカンサス」以外に具体的な映像も情報もなく、他人が句意を受けとるのが困難な形で、「想像にお任せします」と言われて想像するのも難しいと思います。
ご本人の気持ちがこもっていそうなので、変な意見を言うのも難しく。
想像をするためのわずかな情報がほしいですね。

たとえば、ですが・・・
・ピラカンサスあいつに金を貸したのに

点数: 4

「行く秋や別れを惜しむ帰り道」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 行く秋や別れを惜しむ帰り道

こんばんは。はじめまして。
季語「行く秋」を使ってますね。俳句を勉強している方でしょうか?

初心者扱いをしてすみませんが、段階を経ていきます。
「季語ひとつ」「五七五」はできています。
「日本語の意味」もわかります。
「三段切れ」「文法ミス」「誤字」などのイージーミスもないようです。
なのでけーた様は、俳句の【形】の基礎はできていらっしゃると思います。

次の段階です。
どんな風景を詠みたかったのでしょうか?それがわかりませんでした。
御句を見て、誰と誰が別れを惜しんでいるのか、どこからどこへの帰り道なのか、想像することが難しいです。この点が、けーた様も気づいている「全体的に抽象的な感じ」なのだと思います。

なぜそうなってしまったのかというと、
◆「別れを惜しむ」という言葉は慣用句というか常套句ですが、ここに全く映像や具体性がありません。「別れを惜しんでいる」という説明でしかありません。
◆「帰り道」これも、どこからどこへの帰り道か、この言葉だけでは想像が難しい言葉です。

で、さらに原因をたどれば、けーた様が【誰の別れ】【どんなシチュエーションの別れ】を伝えようとしているのか、おそらく自分で整理できていないのでは?と思われます。
伝えようとしている映像を整理せずに、五七五にそれっぽい単語を繋げたような印象を受けます。これはポップスの歌詞などでも同じで「それっぽい単語」を並べただけでは、うすっぺらな内容しか伝わりません。

「伝えたい映像」が整理出来れば、要る言葉と不要な言葉が整理できます。「惜しむ」はいう必要がないかもしれませんし、「帰り道」も要らないかもしれません。

たとえば
・行く秋や別れの駅の帰り道
 ⇒「駅」を入れるだけで「駅」という映像が出て、駅から家へ帰る道だということがわかりませんか?

・行く秋の別れの駅の親子かな
 ⇒こうすると「親子」の姿まで想像させることもできます。大学入学や就職で親元を離れる青年と、見送る親かもしれませんね。

・行く秋や別れの親子泣く駅舎
 ⇒「泣く」まで入れると、クサさ、説明しすぎ感が出てきます。言わずにおいて「別れるのだから、泣いているかもしれない」と思わせたいところです。

こんな感じです。
言葉には力があります。いろいろ試してみてください。

点数: 4

「穴いでし蛇日輪に眸を閉じぬ」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 穴いでし蛇日輪に眸を閉じぬ

こんばんは。

意見をということで一点だけ。

「いでし」は過去形(過去の助動詞の連体形)です。
時勢としては間違っていないのですが「過去のいつ出てきたのかはっきりしない」のが過去形の難点です。
特にこの句は季語の一部として「出づ」を使っているので、過去形は避けたいと思いました。この句の場合は単なる連体形にしても音数調整が要りません。

・穴いづる蛇日輪に眸を閉じぬ

点数: 4

イサクさんの俳句添削依頼

最新の投稿順に並んでいます。回答が付いた投稿が先頭に移動します。

初星や篝に知らぬ顔多し

回答数 : 50

投稿日時:

霜凪や飛び石次は誰が踏む

回答数 : 23

投稿日時:

行く秋やねこにフェンスのすきまあり

回答数 : 28

投稿日時:

仰ぎ見る天の方向墓参

回答数 : 47

投稿日時:

嘘つきと言はれて秋は深まれり

回答数 : 49

投稿日時:

イサクさんの添削依頼2ページ以降を見る

その他の添削依頼

山茶花や朝日の目くわせきらきら

作者名 独楽爺 回答数 : 3

投稿日時:

垂直の白滝空に掛かる雲

作者名 孫春艶 回答数 : 1

投稿日時:

この空の下の何処かに星の橋

作者名 かぬまっこ 回答数 : 5

投稿日時:

添削依頼をする!

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

▼添削依頼された俳句の検索

▼添削と批評(返信)の検索

ページの先頭へ

俳句添削道場の使い方。お問い合わせ

関連コンテンツ