俳句添削道場(投句と批評)

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「臥す夫に白き素足を見られけり」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 臥す夫に白き素足を見られけり

こんばんは。

この俳句、どんなシチュエーション?と思いました。
一般的に「臥す」といえば病気で寝ている状態が思い浮かぶのですが、夫は何をして臥しているのか?
そして夫婦なのに「素足を見られた」とわざわざ俳句にして報告するというのは、どんな状況?

このままでは「素足」に夏の季語感も薄いので、状況を整理したくなりました。この夫婦はいったいどこで何をしているのでしょう?
頭で作っているとこうなりがちだとは思いますが・・・

点数: 3

「炎昼や口一文字の採血台」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 炎昼や口一文字の採血台

こんばんは。

上五の「や」切れは内容や、作者の意思によります。この句では間違いとかではないと思います。
下六の字余りも、この言葉「採血台」ならあまり気になりませんね。
六音目に「い」「う」「ん」などを含んでの字余りは、気になりにくいことが多いです。気になる時は口に出して、リズムを確保できているか確認するのをお勧めします。

季語「炎昼」で夏の屋外感が出ているので、「採血」はどこでやっているの?という感じになっています。この季語は「炎天の昼間」ですので、どうしても晴れた空の下の風景が出ますし、そうでなくても「暑苦しい」というイメージは浮かびます。
採血場所が暑苦しいのはあまりピンと来ませんね・・

実景としてもまだ梅雨の入りで初夏。「炎昼」と呼ぶような季節ではないので、少し季語をずらした方がいいと思います。

・暑き日や口を結びて採血台

点数: 3

「紅葉や鴨川に浮かぶ落葉舟」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 紅葉や鴨川に浮かぶ落葉舟

おはようございます。はじめまして。前の句も拝見しています。

俳句の雰囲気を作ろうという意図は見えますし、
風景を作ろうという意図も見えます。
それは悪いことではありません。

さて、まず最初の問題が。
【落葉舟】という単語には『水面に落ちて浮かびただよう木の葉を船に見たてていう語』という意味があり、コメントにある『一隻の舟が浮かんでいて、その舟には落ち葉が積まれています』という意味には受け取れません。

次の問題として、
「紅葉」秋の季語、「落ち葉」冬の季語、で季語がふたつあります。
コメントにも「紅葉」と「落ち葉」が同居していますが、これらを別物として扱った方がよいと思います。

両方の問題を解決する方法として、下五の「落葉船」という単語を使うのをやめる、というのをお勧めします。

また、問題とまでは言えませんが、
俳句は十七音しかない詩なので、全て説明するのではなく省略することによって詩を際立たせる、という手法があります。
しま様の句で言えば「鴨川に舟」と言えば「浮かぶ」という説明は省略できますし、「紅葉の鴨川の舟」と言うだけで、紅葉の一枚二枚が船上にはらりとこぼれている映像を想像できるかもしれません。

最後に、
これは宿題や課題だったりしますか?
その可能性が高いと思うので、提案の句を出すのはやめます。
★私がここで出してしまったらその句は自分で考えた句と言えなくなりますし、その句をそのまま使った場合に問題になることもありますので。

ということで、がんばってみてください。

点数: 3

「蝶々や錆びたるメリーゴーランド」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 蝶々や錆びたるメリーゴーランド

こんばんは。

凡人ワードはそのものが悪いわけではなく、多くの凡人ワードは「何か風情らしきものを感じる」ので、使い方によっては効果的なのだと思います。
が、如何せん、単語を飽きるほど目にしているという弱点があるため、どこか工夫して使わないと・・・「美味しくても同じ味では食べ飽きる」のと似てますね。

私の感想は感じ様と近く、「錆びたるメリーゴーランド」映像が思い浮かばず、この「錆びたる」が生きてこないという点でした。遊具のどこかが錆びているのかもしれませんが、「錆びたるメリーゴーランド」でひとくくりにしてしまうのは少し大雑把かなあ?と。
あるいは廃園に放置されていて、見てすぐにわかるくらい錆びているのかもしれませんが、そこまで来ると「錆びた」というより別の言い方になりそうです。「朽ちた」とか。

句材「蝶」+「メリーゴーランド(の一部)」で句を映像化した場合に「メリーゴーランド」で八音も使ってしまうため、十七音の中で「錆びている」ことを有効活用できるかなあ・・・という感想でした。

同じく動詞の凡人ワード「軋む」で提案句。

・メリーゴーラウンド軋む空に蝶

点数: 3

「登園の初バス蝶はついてゆく」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 登園の初バス蝶はついてゆく

おはようございます。
佳作おめでとうございます。
「ぺらぺら」が掛詞っぽいですけど意外性にはドキリとします。

お気に入りと掲載が違うのはよくあることですねー。
そもそもお気に入り句のどこが気に入っていたのか、感覚ではなく理屈で文字化してみると、意外な欠点が見えてくるかも・・

御句「登園の初バス」ということで「初バス」が季語以外の主役に立っています。
ここで「初バス」??となりました。
作者の本当の感慨は「初登園」なのではないかと思いました。先にコメントしている佐渡様もそう受け取ってますね。

季語も主役にしつつ。

・蝶ついてゆくよ初登園のバス

点数: 3

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