俳句添削道場(投句と批評)

イサクさんの添削得点の高い順の1412ページ目

「鈍睨み天に顔上げ雨を聞く」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 鈍睨み天に顔上げ雨を聞く

こんばんは。はじめまして。よろしくお願いします。

初心者さんですかね?
季語がないと思います。

◆これはいつの季節の俳句でしょうか?
 たとえば、今の季節の雨の季語なら「春雨」「春の雨」、まだ降り始めていないなら「鳥曇」「花曇」「春陰」などステキな季語がありますので、使ってみてくださいね。

◆「鈍」は曇り空のことかな?自信ないですが。
 俳句は連想ゲームではないので、比喩はもう少しわかるようにした方がいいと思います。

◆「天に顔上げ」でまだ降り始めていない感じですが「雨を聞く」と雨音を聞いているような下五が出てきて混乱しました。
 言いたいことはおそらく「雨が降るかどうか音で判断する」とか「雨が降るかどうか天に尋ねてみる」というような意味だと思うのですが・・

・雨降るか聞いてみました春陰に

以上、わたしの解釈から、季語を入れつつ意味が通じるように手直ししてみるとこんな感じです。
ですが「曇り空だから雨が心配」というのはいつの季節も当たり前ですし理屈っぽいので、このままではあまり良い俳句ともいいにくい句です。名無 7 様に句意を教えていただかないと、ここから先はなんとも・・でした。

またよろしくお願いします。

点数: 0

「汗染みた手のひら見ればゴムチップ」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 汗染みた手のひら見ればゴムチップ

はじめまして。よろしくお願いします。

季語「汗」ですね。
五七五の音と、季語ひとつは達成していますので、立派に俳句になっています。
映像も出ています。

ここからの課題として考えるならば

◆「ゴムチップ」という単語にオリジナリティはあると思いますが、「ゴムのチップって何だろう?」と素通りされる可能性がありそうです。

◆ 上五中七の十二音を使って「汗染みた手のひら見れば」を説明していますが、実は「汗の手のひら」と七音分の映像しかないので、勿体ない感じはします。
 「染みた」「見れば」などは句に必要だろうか?という自問自答をしてみてください。特に「(作者が)見る」は「見ているから俳句に登場しているので、わざわざ言わなくても・・・」とよく言われる動詞です。

◆説明なく句だけを見た場合、「人工芝」は想像できないと思いますが、作者としてはそれでもよいでしょうか?
 (ゴムチップを敷いた庭や道路や競技場は想像できると思いますが・・)

たとえば
・てのひらに汗てのひらにゴムチップ

コメントにある「人工芝」「夏の体育祭」を想像できる句、ぜひ考えてみてください。

点数: 0

「鴉の子大きく使い鳶を追ふ」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 鴉の子大きく使い鳶を追ふ

おはようございます

「使い」の意味がわかりませんでした。

◆まず初手として、「鴉の子」という季語は巣の中にいる雛鳥の状態ですので、既に飛んでいる鴉に使うことはあまりないです。カラスがトンビを追いかけているとはどんな状況なのでしょうね?
 と思っていたらもしかしたら「鴉の子」(カラスの巣)に近づく鳶を、親が「追い払っている」のでしょうか?だとしたら「追う」もかなりわかりにくいのではないかと思います。

◆何を大きく使ったのか?コメントからはおそらく「翼」なのでしょうけれど、ちょっとひとりよがりな省略だと感じました。

◆全体では、十七音で「使う」「追う」両方の説明をするのは窮屈ではないか?という印象です。

季語「親鴉」を使ってみたり、「使う」「追う」どちらかだけに絞り込んでみるなど、検討してみてください。

・親鴉鳶の来たりて追ひにけり

点数: 0

「深夜2時あの人浮かぶ熱い冬」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 深夜2時あの人浮かぶ熱い冬

こんばんは。はじめまして。

添削とおっしゃられておりますが、宿題っぽいですね。ということで、アドバイスだけ(注:わたしは少し厳しめです)

季語ひとつ、五七五のリズムはOKです。

その上で、この句は、読んでくれる相手のことをあまり考えていない言葉が多いように感じました。ひとりよがりな表現というか・・
◆時間の説明「深夜2時」という時間にあまり意味がなく、単なる説明になっています。
◆「あの人浮かぶ」の「あの人」誰かわからないです。「心に浮かぶ」と言いたいんだろうなあという想像はつきます。
 「好きな人が心に浮かぶ」と思わせたいのかな?
◆「熱い」俺のハートが熱いぜ!という感じで自分の気持ちだけ一方的に表現しているような。
◆季語「冬」も、なぜ冬なのかわかりませんでした。この内容ならば「夏」の方が合いませんか?

おそらく、自分でも何を表現したいのかあまり考えず、よくわからないまま、俳句っぽく作ろうとしてこうなったのだと推測します。

俳句は五+七+五の十七音という短い表現ですので、五・七・五で分割して作るのではなく、出したい意味をきちんと自分の中で整理して、十七音全体を使って簡潔に表現した方がよいです。
でないと「何が言いたいかわからない」となりやすいです。

季語を入れた俳句を作る時のコツは、「季語に関係ない意味の通じる十二音」+「五音くらいの季語」。

たとえば、他所からの借り物の言葉ですが「今日はうどんを食べました」+五音の季語、これだけで俳句としては成立しますし、意味は通じます。
「秋風や今日はうどんを食べました」・・さわやかにうどんを食べている秋の感じ
「隙間風今日はうどんを食べました」・・貧乏な人が安いうどんを食べている冬の感じ
「炎昼や今日はうどんを食べました」・・ガマン大会でもしているのか?という真夏の感じ

なので、まずは「自分が何を言いたいのか」を整理してみてください。

点数: 0

「ふり仰ぎ坂上り切る星月夜」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: ふり仰ぎ坂上り切る星月夜

おはようございます。

『(振り返らずに)顔を上げて坂を登り切った』という句として受け取りました。コメントを見てびっくりでした。

◆【ふり仰ぐ】:顔を上へ向けて高い所を見る。(デジタル大辞泉より)
 つまり、句にはコメントの「振り返りつつ」の意味が明確には入っていません。

 複合動詞「ふり仰ぐ」の「ふり」に「顔を動かす」という意味があるので、直前には別の場所を見ていたというニュアンスが入ります。普通は「目線の高さや下方を見ていたところから上を見た」という意味で使われていると思います。
 深読みすれば『(歩いてきた坂の)下方を見ていたが、空をふり仰いだ』と受け取れなくもないですね。想像の余地を残す意味ではアリかもしれません。

◆「仰ぎ(見る)」のが「坂」であって、「星月夜」でなくてよかったと思います。「(空を)仰ぎ見る」という当たり前の説明は回避できています。

ご本人の狙った句意ではなさそうですし、複合動詞ふたつを自分の動作で使っている報告・説明感は気にはなります。
が、五音の複合動詞同士の微妙なバランス感覚もあり、提案句でそれを保つものができなかったので、一旦このままで。

点数: 0

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