俳句添削道場(投句と批評)

イサクさんの添削投稿の古い順の1411ページ目

「双六に靴下挟む仮寝かな」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 双六に靴下挟む仮寝かな

こんばんは。

前の句も拝見しております。
どちらの句も「わざわざ難しく言おうとしている」「詰め込み過ぎている」という印象を受けます。
これまでにそのような学びをされているかもしれませんが、私のこれまでの学びは「シンプルに」「句の受け手を信じる」「季語を立たせる」「基本は描写」なので、コメントの意図が合わないかもしれませんがご容赦ください。

◆まず、「双六の最中に靴下を脱ぎ捨てる」ことを言いたいのか、「双六の終わった後の風景」のことを言いたいのか、です。
 季語「双六」は双六をしている最中の風景になりますので、前者ならば残りの音数は全て他の表現に使えますが、後者なら「双六終え」「双六果つ」などとしないと、かなり伝わりにくいかと思います。

◆「子が靴下を脱ぐ(双六の最中)」「脱いだ靴下が双六盤の下に(双六の後」「子はうたた寝をする(双六の後)」をなど全部入れていくとなると、とうてい一句に収まる情報量とは思えず・・

◆「足袋・靴下が脱ぎ散らかされている」ことを説明したい句です。季語「足袋」を使った途端にそちら側にスポットライトが当たってしまうので、「足袋」を使いつつ主な季語を「双六」にするのは相当気を使います。

・双六や子は靴下を脱ぎ捨てる
・双六果つ子の靴下の丸まりて
・靴下の脱ぎちらかされ絵双六
・靴下の挟まっている双六盤
・双六盤に足袋挟まつてゐたりけり
・靴下も足袋も散らばり絵双六

ここからスタートしてあとは想像に任せる。私の技量では、まずこのあたりからが限界です。
推敲すればもう少し情報が入りそうですが、句意と誌の問題もあるので、一旦ここまでで。

点数: 2

「白露が恐ろしいほど澄んでいる」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 白露が恐ろしいほど澄んでいる

おはようございます。はじめまして。
授業の課題ということですね。こちらで出た句やアイデアをそのままコピーせずに、ご自身でお考え下さいねー

「白露」には「しらつゆ」と「はくろ」と読みが二つあり、意味も二つあります。御句は「しらつゆ」ですね。

◆意味は分かる句です。ですが句の中に矛盾するワードが・・
 「白露(しらつゆ)」は「露(つゆ)」の美称で、「露が光って白く見える状態」のことです。
 この句を見ると、「白く見えるのに澄んでいるってどういう状態やねん」というツッコミを入れたくなります。
 (例えば「朝露」に変えるなど)音数や語順を調整して「白」を外し「露が澄んでいる」という意味にすれば、一応俳句として成立します。

◆ただ、感動したのかもしれませんが、先の方のコメントに出ているように「露が澄んでいる」のはやや当たり前なところ。
 この句では「恐ろしいほど」という強調が句のポイントになっていると思います。ここの強調をこのままにするか、他の言葉にするか。

◆俳句は【韻文】が基本で、この句は【散文(普通の文章)】になっています(「韻文」「散文」の正しい意味は辞書やネットで調べてください)。
 散文を活かす俳句もありますし、絶対ダメというわけではありません。課題として【散文】のままでいいかどうか、ご自身でお考えください。

授業なので、あとは教科書や参考書を駆使してください。
ネットの情報には嘘・間違い・大げさな情報も多いので、間違った情報をあまり広めないようにお願いしたいです。上手く使ってください。

点数: 1

「三味線のばちの勢ひ秋暑し」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 三味線のばちの勢ひ秋暑し

こんばんは。
私の知っている蛙星様でしょうか。もしそうでしたら、こちらでは私はキャラが違いますのでよろしくお願いします。

御句、取り合わせの形はできていると思います。

「勢ひ」という単語が説明的に見えて、「暑し」という部分と近く感じます。
勢いがあることは「秋暑し」という季語に託して、「勢ひ」とかは言わずにおきたいと思いました

・三味線のばち生き生きと秋暑し

点数: 1

「戸を開く年越し近し冬の道」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 戸を開く年越し近し冬の道

こんばんは。
初心者さんですね。よろしくお願いします。
五句とも拝見しました。五七五のリズムはある程度とらえているようです。次は季語の勉強をおすすめします。

こちらの句はいろいろと直しどころのある句なのですが、大きくふたつをお伝えします

◆年越しという季語がありますので、「冬」と季重なりしています。
 さて、どちらを残しましょうか
◆戸を開く/年越し近し/冬の道
 意味が三つに切れていて、それぞれ並列になってしまってぶちぶち切れて読み心地がよくないです(三段切れという状態です)
 上五と中七、あるいは中七と下五をひとかたまりの言葉にするように意識すると、こういう状態にはなりにくくなります。

たとえばこんな感じです。
・玄関より年越し近き道へ出づ
正解はひとつではありませんので、いろいろ研究してみてください

点数: 2

「まどろみのまぶたにのこるしろげしき」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: まどろみのまぶたにのこるしろげしき

おはようございます。

こちらの句、ツッコミどころはいっぱいあるのですが、とりあえず数点お伝えします。
季語がありません。「しろげしき」は「白景色」という造語でしょうか?
 コメントには「雪景色」。
 「雪景色」ならば季語なのですが、「白景色」にした理由は・・?
◆さらに
 コメントでは「目を閉じると初雪の様な綺麗な雪景色が見えるって感じ」。
 つまり「初雪」も「雪景色」もここには存在しないということですよね?目を閉じたときにまぶたに裏に浮かんだ映像・妄想ということでしょうか。
 ということは、この句はいつの季節の句なのでしょう・・・

句の中にはできるだけ「有り得るべき季語」を詠みこむことをお勧めします。
たとえば季節ががらっと変わりますが

・まどろみのまぶたにのこる海水浴

その他のツッコミどころは、その段階の先で・・

点数: 1

イサクさんの俳句添削依頼

最新の投稿順に並んでいます。回答が付いた投稿が先頭に移動します。

初星や篝に知らぬ顔多し

回答数 : 19

投稿日時:

霜凪や飛び石次は誰が踏む

回答数 : 23

投稿日時:

行く秋やねこにフェンスのすきまあり

回答数 : 28

投稿日時:

仰ぎ見る天の方向墓参

回答数 : 47

投稿日時:

嘘つきと言はれて秋は深まれり

回答数 : 49

投稿日時:

イサクさんの添削依頼2ページ以降を見る

その他の添削依頼

山道で動けぬ汗をてふがすひ

作者名 鳥越暁 回答数 : 2

投稿日時:

号砲の行きつく空に鰯雲

作者名 いなだはまち 回答数 : 2

投稿日時:

切り株に腰おろしたり登山道

作者名 よしはむ 回答数 : 8

投稿日時:

添削依頼をする!

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

▼添削依頼された俳句の検索

▼添削と批評(返信)の検索

ページの先頭へ

俳句添削道場の使い方。お問い合わせ

関連コンテンツ