俳句添削道場(投句と批評)

イサクさんの添削得点の高い順の1410ページ目

「梅雨寒の防音室で弾くショパン」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 梅雨寒の防音室で弾くショパン

こんばんは。はじめまして。よろしくお願いいたします。

俳句としては全く問題ありません。
良いかどうか、は人によると思いますが。悪いということは全くないと思います。
どこがいい、というのはいくつか言えて
特に「弾くショパン」でわざわざ「ピアノ」と説明しなくてもわからせていることがよいと思います。

推敲してみるなら、たとえば、上五の助詞に俳句特有の「や」を入れてみて
・梅雨寒や防音室で弾くショパン
とすると、少し雰囲気が変わります。正解とかではないのですが、比べてみるとこの句は伊藤様の「の」のままの方が良いと思います。

ということで、特に直すところのない句だと思いました。

次をお待ちしています。

点数: 0

「錦玉の紫陽花眺め涼やかに」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 錦玉の紫陽花眺め涼やかに

こんばんは。

◆和菓子の名前の「紫陽花」は季語として使うのは厳しいかと思います。季節ものかもしれませんが、季語としては使わないほうがよろしいかと。
◆「涼し」でしたら季語なのですが、「涼やか」というのは微妙に季語と判定しにくいですね・・

明確に季語を入れてしまいましょう。お菓子の紫陽花は季語にしにくいので、ここは明確に「涼し」という季語を入れます。

・錦玉の紫陽花のある涼しさよ
・涼しきや見よ錦玉の紫陽花ぞ
二句目は一見して切れ字が三つという力技ですので(切れているのは「や」だけ)、あまり真似はしないようにお願いいたします。

点数: 0

「蜻蛉入りうなりをあげる虫籠や」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 蜻蛉入りうなりをあげる虫籠や

はじめまして。「偽名太郎」すごい俳号ですね。

虫籠に擬人法を使っているとおっしゃっていますが、動物だってうなりますし、擬人とは言いにくく、擬人ではない比喩かと思います。
「うなりを上げる」はバイクや、威力のあるボールなどにもつかわれる比喩ですのて、さほど目新しくもないかと思います。
御句の場合、うなりを上げている原因の「蜻蛉」が、先にネタばらしで上五に出てきてますし、あまり効果が出ていないかもですね。
とりあえず語順を変えて、「うなり」の理由を後で出してみます。

・虫籠をうならせている蜻蛉かな

いかがでしょうか。

なお、念のため補足。
御句は「蜻蛉」「虫籠」の季重なりになっています。とはいえ季語の「虫籠」は秋に鳴く虫を入れる籠のことなので、ここではさほど季重なりを気にしなくてよいかと思いますが、指摘は出ると思います。

点数: 0

「空響くわずかな時間の鳳仙花」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 空響くわずかな時間の鳳仙花

おはようございます。はじめまして。

初心者さんのやらかしがちな「比喩」の失敗をしているようです。

季語「花火」を説明しようとする

●比喩だけにしてしまって「花火」という言葉が出てこない

●「花火」以外のものが主役(この句では季語の「鳳仙花」)になり、鳳仙花が空に音を響かせている句になってしまっている

という感じです。

俳句は【連想ゲームではない】ので、「花火」を描きたければ季語「花火」を使うのがベストです。
で、季語「花火」と出すだけで『空に音が響く』『短い時間で儚く消える』などの説明はなくても受け手が想像できる範囲です。言わなくてもわかることをわざわざ説明するのは無粋かもしれません。

この句の場合は「空に鳳仙花のような花火」と言えば伝わるかな?これではリズムが悪いですし、敢えて「鳳仙花のような」と言わなくてもよさそうですね。

学校の宿題っぽい気配がするので、提案句はやめておきます。
ひとつ言えるのは「季語は主役なので出す」「俳句は連想ゲームではない」(ふたつ言っちゃった)という点です。
引き続き俳句を続けるようであれば、よろしくお願いします。

点数: 0

「鈴虫や最終電車を見送れり」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 鈴虫や最終電車を見送れり

こんばんは。

中八音の字余り以外は基本的にできている句だと思います。

中七下五は終電に乗るのが間に合わなかったという客観視の意味で受け取っていましたが、もしかして「最終電車に乗っていた誰かを見送った」という自分の行為の意味だったでしょうか? とすると若干報告感がありますね。
コメントによれば、電車はいなさそうですか?
推量の余地を残すのは構わないと思いますが、この句の最終電車は「見えている」のか「見えていない」のか、などの風景を整理しないと、受け手が混乱するかもです。
提案句は見えている方で。

・鈴虫や最終電車行く駅舎

とはいえ、最終電車が終わったホームというのが初心者に多く詠まれている題材なので、平凡を脱するのは難しいかもです。

点数: 0

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