「吐息漏れ愛慕す花の香金木犀」の批評
回答者 イサク
添削した俳句: 吐息漏れ愛慕す花の香金木犀
こんばんは。俳句の世界へようこそ。
ちょっと評価するには厳しい出来ですねぇ・・
背伸びした単語が並んでいる感じを受けます。
私のコメントはやや厳しめ(とても厳しめかも)です。
他意はありません。ご容赦ください。
◆途中途中のリズムがぶちぶち切れていて、リズム感がありません。
「吐息漏れ/愛慕す/花の香/金木犀」
で、ぶちぶち切れて見えるのは、意味もぶちぶち切れているからです。以下に説明します。
◆「吐息漏れ」作者の吐息が漏れていると言いたいのだと思います。が、自分で息を吐いているのに『自分の吐息が漏れる』という言い方で報告するケースはあまりないですね。
「ため息が漏れる」、もしくはコメントに在る「息をつく」でしょうか。
◆「愛慕す」何を愛慕したか不明です。この「愛慕す」は終止形で、ここでぶちっと意味が切れています。直前の「吐息漏れ」とも別々の動作です。
直後に「花の香」とあるので、花の香を愛慕したと言いたいのかもしれません。ですが「愛慕」には「慕う」という意味を含むので、香りを人とみなして慕う、という不思議な擬人化が入ります。
◆「花の香」この直後で「金木犀」が出てきます。その説明なのだと思いますが、「金木犀」と言うだけで「花」であることはわかりますし、やりようによっては「香」もわざわざ言わなくても伝わるかもしれません。
◆背伸びして使い慣れない言葉を使ったせいで、単語一つ一つが並んでいるだけ、になってしまっている感じです。
そうではなく、自分の使える範囲の言葉で、伝わるように言う、というのが、まずは大切ではないかと思います。
俳句だけではなく、どんな文章でもそうです。
だんばこ様本来の言葉であるコメントから多少言葉をお借りして、近い意味の句を組み立ててみます。
・息つけば金木犀の香の満ちて
・金木犀流れ込んでくるような夜
こんな感じです。
私は厳しめのコメントが多いので、他の方のコメントを待ちたいですね
点数: 1