「児童書の多き書店や春を待つ」の批評
回答者 イサク
添削した俳句: 児童書の多き書店や春を待つ
こんにちは。
綺麗な句なんですけどね・・・
◆特殊な環境を除けば「児童が多い街」⇒「その親世代も多い街」は納得できますので、コメントの「子育て世代の多く行き交う街」は理屈では想像できます。
ですが、それを想像する前に句の鑑賞が完了してしまうので、句だけではそこまで想像が至りませんでした。
◆きれいな句なんですが・・と思っていたら「児童書の多い書店」が「春を待っている」という理屈あるいは擬人化っぽい流れで句が作られていることに気付きました。ここが鑑賞の膨らみを妨げている気がするような。そうでもないような。
「春待つ」は便利な時候季語ですが「待つ」という動詞を含む季語。「待っている主格」が曖昧なので、「何が春を待っているか」という意味が句の構造で変化します。ここは意識した方が良いようですね。勉強になります。
語順あるいは季語を変えるとしっくりくるかな?
・待春や書店に児童書の増えて
・児童書の多き書店や春隣
点数: 2