俳句添削道場(投句と批評)

イサクさんの添削投稿の古い順の1397ページ目

「運動会果てちりじりに椅子運ぶ子ら」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 運動会果てちりじりに椅子運ぶ子ら

こんばんは。

三音余分な二十音。
ひとつひとつの単語が長いわけではなく、すでに詰め込みすぎな状態ですね。

すでに詰め込みすぎな句に対して、「一句に入れるもの」と「ぐっとこらえて一句には入れないもの」を整理すれば、形が見えて来そうです。
季語「運動会」は六音ですが上五で使うなら気にならない六音。
残りを十二音に収めたい。
で、何を省略するか、という話ですが、

季語以外に「作者の意思としてどの言葉を残すか」で、省略できることばが変わると思いました。

「ちりぢり」と「椅子」をが大切なら、省略候補は「果つ」「子ら」など。
(以下、敢えて「果てる」の部分を残します)

・運動会果つちりぢりに椅子を持ち

「椅子運ぶ子」を明確に残すためなら「ちりぢり」は省略の候補かもしれません。

・運動会果つ子の運ぶ椅子に砂

「終わった」を明確にすれば、「椅子」すら省略の候補かもしれません。

・運動会果つちりぢりになりて子ら

点数: 1

「松林図奥の奥より時雨けり」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 松林図奥の奥より時雨けり

こんばんは。

◆句意・風景がつかみづらかったです。
 先に負乗様から近い意見が出ていますが、御句を率直に詠めば「松林図(の奥の奥)から時雨が降ってくる」ということになり、ファンタジーなのか、松林図の中に降っている雨を見ているのか・・という気持ちになりました。
 季語「時雨」なら実際に屋外で降っている雨。屋内で今となっては湿気厳禁の「松林図屏風」とは、なかなかマッチしませんね。屋内のものに雨を降らせるというのは、詩はあるとは思いますが。

◆「時雨」を「時雨る」と動詞使いするときは、活用語尾を入れて「時雨れけり」とするのもご一考ください。古い句には「時雨けり」としているものも多くありますが。
◆下五「けり」で明確に切れているので、必ずしも句の途中に切れを入れる必要はないと思います。句意と句形次第です。

提案句は、「松林図屏風」を優先するか、「時雨」を優先するかで変わります。
季語「時雨」を優先するなら、負乗様の提案句と同じ形です。
・松林の奥の奥より時雨けり

「松林図屏風」であることを優先するなら、屋内でも違和感のない季語を・・
・松林図奥の奥より秋の声

点数: 1

「本箱に本は斜めや秋深し」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 本箱に本は斜めや秋深し

おはようございます。

身近な発見と季語の取り合わせの句ですね。
発見と取り合わせの距離感はスタンダードで、悪くないと思いました。

◆上五中七の説明感がわずかに損をしていると思います。
 助詞か、語順か。
 現在は場所を「に」で説明し、限定の主格「は」を置き、述語として「斜め(である)」と置いています。上五中七がまるまる散文の形。
 また「ななめ」を「や」で強調するのも、上手くやれば詠嘆ですが、散文のかたちの直後のため、少し作為が出すぎている感もあります。

比較するため、ご本人でいろいろ置いて比較する推敲がよいと思います。

本箱に斜めの本や秋深し(あらちゃん様の提案語順)
本箱の斜めの本や秋深し
本箱を斜めの本や秋深し
本箱の斜めの本の秋深し
etc...
本箱の本は斜めに秋深し(負乗様の提案助詞)
本箱の本の斜めの秋深し
本箱に本の斜めの秋深し
本箱の本を斜めに秋深し
etc...
本箱の本斜めなる秋深し(以下私の一次提案よっつ)
秋深し本箱の本斜めらし
本は今斜めに立ちぬ秋深し
本箱や斜めの本の秋深し
etc...

できるだけ句の要素を変えない方法の提案でしたが、ここからズラして詩を出していく方法もあります。できる方、誰かコメントするかな?

点数: 4

「荒梅雨やデスクトップ背景めける店の壁」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 荒梅雨やデスクトップ背景めける店の壁

おはようございます。はじめまして。

◆さすがに字余りしすぎで、リズムが壊れているのが気になる句です。
 字余りの原因が「説明の要素が多すぎ」であることも気になります。
◆思ったことや出来事をそのまま描く、日記替わりの句というのもあるのですが、
詩よりも気持ちを優先させた句を作る時ほど「定型」「諧謔」「映像」など、俳句の持つ特徴を生かすことを意識したいです。
 でなければ、俳句にする意味がなく「日記で残せばいいじゃん」となりますので・・

◆さて、先のコメントでも出ていますが、どんな絵を想像したらいいか迷いが出ます。「デスクトップ背景めく」受け手のそれぞれの想像に任せていいのかどうか? 
 もう少し具体性を足した方が効果的なのでは?と思わせます。
◆上五で先に風景を出してしまう季語「荒梅雨」を置くのは、この句意では損をする形かもしれません。屋外の風景を出してしまう季語ですので。
 字余りは上五で置いて、後でリズムを取り戻すというテクニックがあります。下五に置ける季語を探すのがよいかもしれません。

提案句ではコメントの「画一的な」をお借りします。

・画一的な絵がうざいです秋の雨

点数: 2

「センコウの番する義弟ながき夜」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: センコウの番する義弟ながき夜

おはようございます。

季重なりの意味がわかりませんが、もしかして「線香」を季語だと勘違いしていますか?
どこの歳時記に載っているかわかりませんが、季語ではないですよ?

実景の気持ちの句なのでどこかで評価されたい・添削されたいという句ではないでしょう。
強いて言うなら「通夜なので線香を絶やさない夜長」は多数読まれている風景ですが、類想は気にしなくともよいと思います。

点数: 1

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