俳句添削道場(投句と批評)

イサクさんの添削得点の低い順の1370ページ目

「秋時雨この一日を永き日に」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 秋時雨この一日を永き日に

おはようございます。

◆『秋時雨(が)(今日の)この一日を永き日に(感じさせました)』という因果・散文感があります。散文感はともかく因果は抜け出したいかと。
◆「永き日」という単語に「日永」「長き日」という深読みでの立ち止まりがありました。季重なりとは思いませんし意味もわかりますが、さらなる言い替えを検討したくも思います。
◆雨の日に、という句意だと思いますので季語「秋時雨」がベストかどうかも再検討していいかと思います。例えばシンプルに「秋雨」ではだめですかね?など。

細かいところでは、コメントの「日々過ぎていく時間」なのか、句の「今日の時間」なのか、でも感慨が変わりますね。
ひとまず「今日の時間」にて提案句を作ります。

・一日とは長き時間よ秋の雨
・秋霖や時はゆつくり進むもの

点数: 4

「すり減ったギターピックや秋深し」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: すり減ったギターピックや秋深し

こんばんは。

上五の四音季語+やと違って、中七の最後「や」は少し音数調整が要りますし、狙ってつけるのは少し難しいですね。
その「や」をわざわざつけるかどうかもありますが。

切れ字の「や」を使うならば、その「や」の前は文語の方が相性がいいと思います。

・すり減りしギターのピック秋深し
(あれ、「や」は・・・?)

・冬近しギターのピックすり減って

点数: 4

「おでん鍋煮え立ち玉子揺られたり」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: おでん鍋煮え立ち玉子揺られたり

こんばんは。

「おでん鍋が煮え立ち、(煮え立ったおでんの汁で)玉子が揺られ(ました)」という散文で、「煮え立ったので汁に(玉子が)揺られた」という原因結果(因果)もかなり気になります。

たとえば、記述だけでも因果をなくしてみます。

・おでん鍋煮立ちて玉子揺れてをり
 ⇒「て」で軽い切れ。玉子は「揺られた」という受身表現ではなく、玉子そのものの描写で「揺れる」

ここからが作者の工夫で、たとえば「揺れる」というありがちなワードを避けてみたり、「~~して~~する」という記述を避けてみたりするわけです。

例えばオノマトペで纏めてみます。

・おでん鍋ぐつぐつ玉子ふわふわり

映像はこれでも出ると思います。「ぐつぐつ」も「ふわふわ」もありがちですが。

いろいろ工夫してみてください。

点数: 4

「あきかぜの板から透きて金光り」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: あきかぜの板から透きて金光り

こんばんは。

コメントを見るまで意味のわからない句でした。
言いたいことを詰め込み過ぎて、しかも遠回しに言ってしまったために意味がわからなくなっている、という句です。

「秋風」はいいとして、
「板」 ← これでは公園のベンチということはわかりません。
「透きて」 ← 透過している、という意味です。隙間から覗いたというのはわかりません。
「金光り」 ← 金が光っている、という意味しかわかりません。まさか銀杏落葉・銀杏黄葉のことだとは(上手に使えば「金」には「秋」の意味もあるのですが)

コメントの意味を全部入れようとすると、三~四句分の材料があります(もっとある)。なのでまずは、俳句はシンプルにということを心掛けることをお勧めします。

・寂しさや秋の公園歩くとき
・秋風やベンチに人のいない日の
・隙間あるベンチ秋風すり抜ける
・草むらにかぶさる銀杏落葉かな
・金色の銀杏落葉や日の柔し

こんな感じです。

点数: 4

「震災の地に朗々と愛は勝つ」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 震災の地に朗々と愛は勝つ

こんにちは。

こういう句は季語を上手く入れられないなら無季でいいのではないかと思います。
気持ち優先で、評価を求めるような俳句ではないので。
逆に、上手に詠もうと足掻いてみるのも俳人ではありますが。

我々の記憶に新しいので「震災」で東日本大震災のイメージを出させることもできますが、「震災忌」は関東大震災の9/1。大震災と呼ばれる地震は大正以降に三度あります。
この内容ならば3/11とわかるようにしておきたい気はしますので、タイトル「愛は勝つ」を入れたのは良い判断かと思います。

・早春や東北の地へKANの歌

点数: 4

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