「葉がほろり盛者必衰の儚き世」の批評
おはようございます。はじめまして。
「気持ちを込める」のは良いのですが、気持ちを表現する方法は、俳句よりももっと適した文章・文学があります。
ぶっちゃけて言えば「普通の文章」の方が誤解なく正確に伝わりますし、工夫もできます。小節・ドキュメンタリー・随筆など、なんでもよいと思います。
逆に、俳句という制限の大きい韻律十七音では伝えられないことはいっぱいあります。なぜわざわざ俳句という表現を選んだのか、ということを整理してほしいところです。
御句、
◆「葉がほろり」落ち葉のことを言いかえているのであれば、ちょっと季語を大切にしていない感じがします。
◆「盛者必衰」は中世の平家物語で使われている有名な言葉。十七音のうち七音も「有名な言葉を借りている」ということになります。
「儚き世」これも和歌の時代から多用されている言い回しです。
これらを、工夫もなく「盛者必衰の儚き世」と繋いでしまっています。これではどこかから借りてきた言葉を繋いだだけのようで、「ポン酢様の俳句のことば」とみなすのは、少々厳しいですね。
お気持ちは受け取りますので、俳句という「詩」とはなんぞや、ということを整理してみてください。
その上で「俳句でこれをやるんだ」となるのであれば、チャレンジは大いにしてもらって構いません。