俳句添削道場(投句と批評)

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「夜川端藍のぼかしの竹団扇」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 夜川端藍のぼかしの竹団扇

こんばんは。はじめまして。

御句、風景はわからなくはない、と思います。
ですが、
◆かたや上五が窮屈で、詰め込んで説明しています。
◆かたや、中七をゆったり使って季語の説明をしています。
そこのバランスが悪く、言葉が上手く機能しない形になっています。

一物句(季語を描写して詩を出す句)と、取り合わせの句(季語と、季語ではないものを描写して詩を出す句)というのはご存じでしょうか?説明すると長くなりますのでここでの説明は避けます。入門書で確認してください。
御句は「夜川端」という場所と「竹団扇」という季語で成り立っているので、一応取り合わせの句です。

取り合わせの句の場合【句の中で季語を説明すると、俳句の詩が出にくくなる】という作句上のポイントがありまして(理由はありますがこれも長くなりますので・・)、中七はできれば諦めた方がよいです。
十二音をしっかり使って「夜川端」を【描写】し、そこに季語「竹団扇」を取り合わせる形が、まずはベターかな、と思います。

・川端の夜はしづかなり竹団扇

竹団扇の説明である「藍のぼかしの」というのをどうしても入れたいのであれば、竹団扇を描写する一物句に近づける形になると思います、
が、一物句は説明的になりやすかったり、他の誰かが作ったことのあるような句になりがちで、作者のオリジナリティを出すのが難しいと言われています。

・君の手の藍のぼかしの竹団扇

例えば、という句をふたつ置きました。
どちらも即吟ですし、このかたちが正解というわけではないので、まずは俳句の基本「描写」と、基本形である「取り合わせの句」とを、調べて勉強してみてください

点数: 2

「水中へ迎えてくれる海風よ」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 水中へ迎えてくれる海風よ

横から失礼します。

「海風」を季語として採用している歳時記は、私の調べた範囲では存在しておりません。
(まだ3~4社ほどの範囲ですが・・)

下のHPで夏の季語として紹介がありますが、出典が不明です。
https://karens8.com/summer-kigo-wind/
説明を見る限り、負乗様はこのHPを見たのではないかと思いますが、出展が記載されていない場合、作者の思い込みの可能性があります。

で、「海風」を季語として使わず他の季節の季語と組み合わせた俳句は過去にかなり存在して、一部は賞までとっておりますので、一般的には海風は季語として扱われていない可能性が高いです。
「季語として使うな」という意味ではありませんが、注意した方がよいかと思います。

もし、編者のしっかりした歳時記に「海風」の掲載があれば、また共有をお願いします。

点数: 2

「この道も富士見通りや額の花」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: この道も富士見通りや額の花

こんにちは。

コメントにコメントする形になり申し訳ありません。
コメントにコメントするのは揉めやすいので、あまりしたくないのですが、今回は気になるコメントが多く・・

◆この句は「(あの道も)この道も」という並列の省略と受け取れるので、「も」を使う意味があり、あまり問題になりにくい「も」だと思います。
「も」の効果で「そういえばあっちの道も富士見通りだったなあ」という作者の気付きを感動の焦点とできます。
「も」ではなく「は」などですと単なる通りの紹介になってしまいますね
この場合、並列の「も」であり、強調の「も」とは言い難い感じではあります。

◆「額の花」は基本的に紫陽花とは別の花で別の季語なので(歳時記によっては「紫陽花」の傍題に「額の花」があります)、竜子さまがきちんと使い分けているのであれば、紫陽花に置き換えなくてもよいと思うのですが。

◆こま爺さんご紹介のリンク先はgoogle driveになっていて、HPではなく個人の管理しているファイルにリンクがつながっている可能性があります。アクセス権がないと見られませんので現状は大丈夫と思いますが、情報漏洩などご注意ください

点数: 2

「葉桜や桃色の葉は何処でゆく」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 葉桜や桃色の葉は何処でゆく

はじめまして。よろしくお願いします。

御句、「桃色の葉」とみて「葉が桃色になる種類の桜があるんだなあ・・珍しそう」と思ってしまいました。

俳句には十七音という少ない音数しかなく、多くの言葉を使って説明するのが難しいので、「桃色の葉」といって「桜の花」のことという伝わりにくい比喩(宍戸さまの言うところの「暗示」)は大抵失敗します

◆「葉桜」という季語には、桜の花が散って葉っぱに変わったという意味を含み、桜の花を惜しむ気持ちも含んでいます。だから「葉桜」は初夏の季語なのです。
 つまり、宍戸さまの作ろうとした句の意味は全て「葉桜」の四音に入っています

 「葉桜や」と夏の季語を使っておいて春のことを詠む、というのは俳句には向いていません。春を詠むなら春の季語、夏を詠むなら夏の季語を使うのをお勧めします。
 季語によっては「行く春」「雛納め」など、いってしまう季節を惜しむ季語もありますので、いろいろ調べてみてください。
とりあえずここまで。

点数: 2

「衣替え青色のリボンはにかんで」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 衣替え青色のリボンはにかんで

こんにちは。

こちらの句は中八(中七が八音)が気になります。
「青」は何も注釈がなければ「色」のことなので「青色」としなくてもよさそうです。

季語としては「更衣」で「ころもがえ」と読んで、こちらが一般的な季語です。このサイトのお題は毎年「衣替え」で出てきて、間違いというわけではないのですが、気にする方は気にしますので一応。

・更衣リボンの青のはにかみて

で、前の句もそうでしたが、
俳句のリズム五七五をわざと崩してらっしゃるのか、いまいち理解できていないのか、気にはなっています。

点数: 2

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