俳句添削道場(投句と批評)

イサクさんの添削得点の低い順の1358ページ目

「患者の目見ない医者たち春おぼろ」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 患者の目見ない医者たち春おぼろ

質問とは・・・?
歳時記を見ればわかるはずの「春おぼろ」の質問のことでしょうか?
「春霞」の方も、歳時記を見ればわかると思うのですが・・

私は、そのような質問に無償ですべて答える必要がある、と思われているのですね?
わかりました。失礼しました。

点数: 2

「出勤の六階に杖春暑し」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 出勤の六階に杖春暑し

はじめまして。よろしくお願いします。

過去の句も拝見させていただきました。
「自分の思ったことを全て伝えよう」という気持ちが強すぎて、説明のことばが多くなってしまっている句が多いように感じました。

この句も、「出勤」のときの「六階まで」「杖で」登っったので「暑い」と、すべて入れてしまっているために、俳句の「詩」というよりは「自分の考えた説明」が多いように感じます。
俳句というのは説明臭くなると詩が薄れがちです。
説明臭くならないようにするには、この句の場合は、以下の二点を考えます。

◆詩を出すために、省略できるところを省略する
 少なくとも御句の状態では「出勤の」は状況説明でしかないので、削った方がいいと考えますが、他の箇所を削ることで「出勤」を生かすこともできます。
 とにかく主役(言いたいこと)が多すぎて、詰め込み過ぎなので・・

季語とその他の部分の理屈(因果関係)を失くす
 「階段を上ったから⇒暑い」という理由をわざわざ説明する理屈っぽさは、説明・報告になってしまって、詩を損ないがちです。
 この句の場合は「歩いて上った」ということがわかれば「暑い」「疲れた」などは受取る側で想像できる範囲なので、「暑い」という説明を入れない方がよいと感じます。

あとは、「杖」がこの句に必要なのかどうか?「階段」が要るかも?などは検討の余地ありかと思います。できるだけ「報告」を失くして「映像」「描写」を入れていくのが良いと思います。日記俳句(観察ではなく、自分の行動を紹介する俳句)になっているので、難しいところですが。

・春朝や杖を片手に六階まで
・階段を杖つき上がる春の朝

点数: 2

「遠ざかる父似る兄や鳥曇に」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 遠ざかる父似る兄や鳥曇に

こんばんは。

げば様が先に言ってますが「句意がつかみにくい」ところがまず難点だと思います。

◆「遠ざかる」とは物理的に遠くへ行くのか、亡くなっていることを言っているのか。
◆「遠ざかる」のは父なのか、兄なのか。
◆この句の感慨は「(誰かが)遠ざかる」ことなのか「兄が父に似ていると気づいた」ことなのか。後者なのだと思いますけれど・・・

やはり「兄が父に似ていく」ということを言いたいのであれば、「遠ざかる」が効いていない気がします。もう少し丁寧に「父に似る兄」を描写した方がよかったのでは、と思いました。

・鳥雲に入る父に似た兄の皴

点数: 2

「水面に浮かぶ花弁を数える」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 水面に浮かぶ花弁を数える

こんばんは。はじめまして。

「花弁」は「はなびら」ですね。
PCやスマホの変換では、それが出てくることが多いようです。
とすると若干の句またがりですが、十七音のリズムはあります。

ちなみに季語の「はなびら」は「花片」と表記することが多いです。

少し気になるのは、
水面の花片、とあれば「浮かぶ」が説明しすぎに感じます。

整理すると「水面の花片数ふ」で十二音。あと五音分が自由に使えますね。

・水面の花片数ふぼんやりと
・水面へ花片数へ切れぬほど

などなど・・・

点数: 2

「野菜切り刻むにほひの菜種梅雨」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 野菜切り刻むにほひの菜種梅雨

こんにちは。

俳句としては、季語を生かした方が季語を使っている意味が出る(というか季語を生かさないと季語を使っている意味がない)と思います。

「野菜を切り刻んだときの匂いは、菜種梅雨のような匂い」では、「菜種梅雨」が比喩となってしまい、季語としての「菜種梅雨」の意味が薄い(菜種梅雨の季節でなくても成立する)ので、

比喩を逆転させて、
「菜種梅雨は、野菜を切り刻むような匂い」として、菜種梅雨を今感じているという句意にした方がいいと思います。

ちなみに「野菜を切り刻む」は「野菜を刻む」でも意味は同じですよね?

・菜を刻むやうなにほひや菜種梅雨
・菜を刻むにほひの如し菜種梅雨
・なたねつゆ野菜を刻む如き香を

点数: 2

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