「藤棚の水面に映し黄泉の国」の批評
回答者 イサク
添削した俳句: 藤棚の水面に映し黄泉の国
こんばんは。
この句は、助詞が意味を掴みにくくしている気がします。
◆「藤棚の水面」とは?
「藤棚が水面のようだ」という比喩か、「藤棚のすぐ近くにある水面」という意味か、「藤棚が映っている水面」という意味か、他にもとらえ方がありそうです。
おそらく藤棚の近くに池があるのだと思うのですが・・
◆「池」のことを言わずに「藤棚の水面」と急に言うので、風景が出て来にくいのだと思います。
◆下五「黄泉の国」も唐突に感じます。
「水面に映った藤棚」が「黄泉の国」に見える、という意味なのか、「藤棚の水面」という水面が「黄泉の国を映している」という意味なのか・・・
「黄泉の国」という空想の単語に映像がなく、どんな黄泉の国を想像したらいいか悩みました。
黄泉の国といえば一般的には死者の国なので、コメントにある「綺麗な藤棚」が想像しにくく、もっとおどろおどろしい映像を想像してしまうと思います。
「この世の物とも思えない」と言いたいのかなあ?
また「水面」もなかなか扱いが難しい単語かと思います。何の水面か(池?川?みずたまり?)、想像させないといけませんので・・
・水面にも藤棚の美しきすがた
点数: 2