俳句添削道場(投句と批評)

イサクさんの添削得点の低い順の1353ページ目

「C群にC群なりの日向ぼこ」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: C群にC群なりの日向ぼこ

こんばんは。

群れなす動物の観察の句かと思いました。水鳥とか、ニホンザルとか。

「C群」には何でも入ってしまうので、このままでは映像がぼやけてしまうのではないかと思います。コメントから「C群」が人間(学生?)であるというのが本来の詠みのようですが、人間と確信できる情報が全くないのは難しいところですね。

また、発見の句で「~~に(の)~~なりの○○」という句はしばしばあります。
今回は○○の部分が「日向ぼこ」という人間の行動の季語ですので、~~の部分が人間では、あまり発見とはならないのではないかと。(ちなみに~~の部分が犬や猫でも、「日向ぼこ」では類想っぽいですね)

たとえば、季語「日向ぼっこ」のままなら、人間や擬人化の動物を避けて、
・街路樹に街路樹なりの日向ぼこ
とか?

点数: 3

「遠ざかるテールランプや虫の声」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 遠ざかるテールランプや虫の声

おはようございます。

歌の歌詞ならば無駄があってもいいのですが、俳句としてはと思うと。

◆車のテールランプが見えているということは、車の後背部を見ているので「遠ざかる」は当たり前ですねぇ・・・バックしてくるわけでもないので

◆車と「虫の声」の距離感をどう受け止めるかなのですが、
 ⇒車の音がはっきり聞こえているならば「虫の声」と喧嘩してうるさい
 ⇒「車が遠ざかって行って車の音が聞こえなくなったころに虫の声に気が付いた」という狙いだとすれば、句の時間が長すぎる
 ⇒車が最初っから遠い位置にいて、車の音は聞こえないとすると「遠ざかる」が効かない
 など感じます。借りてきた言葉だったせいかもしれませんが、リアリティが薄かったかも。

「テールランプ」「虫の声」どちら優先かで全く句が変わりそうで、それぞれ別の句にする、ということもあります。提案句はやめときます。

点数: 3

「虫の夜の防災倉庫閉ぢしまま」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 虫の夜の防災倉庫閉ぢしまま

こんにちは。

大雑把に気になる点はふたつでした。
◆夜に倉庫が閉じていることに詩があるのかどうか?
◆その措辞を詩にするための取り合わせで、季語「虫の夜」がベターなのかどうか?(ベストである必要はないです)

上とは別の話で、「虫」という季語には「夜」という意味が付いて回ります(傍題に「昼の虫」があって「夜の虫」がないのがポイント)。その季語にわざわざ「夜」をつけて上五で「夜」を強調していますが、それが中七下五にかかっていくのかどうか?というところまで深掘りしてもいいかと思います。
なので、げば様の「灯りけり」はありに見えるのだと思います。「夜」をしつこく強調した伏線が回収できているので。

・閉じたままの防災倉庫虫すだく

点数: 3

「山茶花や輪廻を思ふ花と土」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 山茶花や輪廻を思ふ花と土

ごぶさたしております。コメントありがとうございます。
そもそも巨匠とかでもないですし、言われるとコメントしづらくなりますので、フランクに行きましょうフランクに。

御句、コメントを読むと下五の「花」は山茶花のことですね。
「花」はご注意ください。季重なりとは思いませんが受け手を困惑させがちです。

◆まず推敲が難しい点。有季定型俳句とは季節のごとの変化を、もっと大きく言えば季節の移り変わりによる生命の循環(人間を含む)を詠んでいるので、だいたいの季語に「輪廻」感はあるということ。
 ことさら山茶花を見て自分がそう思った、というのを句に残すのは良いと思いますが、ある意味「当たり前」の「理屈」を詠むことになります。また、受け手にとっては季語が他のものに変わりやすい可能性があります。この句の場合は散る花や儚いイメージの花、例えば上五を「桜木や」などにしても違和感が薄いはずです。
 この点は、「作者がそう思った」という句意なので、私からは変えられません。

◆山茶花の散る姿を詠んでいるのであれば下五の「花と土」に蛇足感がありますね。「花」は言わずもがな山茶花の花びらのことですし、「土」は山茶花の足元に見えています。

この句の場合は「作者がそう思った」という点に主眼がありそうですので、少し形を変えて以下のようになります。

・山茶花の散りて輪廻を思ひけり

「輪廻を思う」をわざわざ言わずに俳句の世界観や季語に託して、説明せずに映像だけを見せて、受け手の想像力を信頼する勇気があれば、もっと俳句の幅が広がることがあります。例えばの句を置いておきます。掲句の下五のことばを借りて。

・山茶花のはなびら土に触れてをり

点数: 3

「庭積もる白き雪花色競い」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 庭積もる白き雪花色競い

こんばんは。こちらのお名前変えられましたね。
あちらでの句はしばしば拝見しています。
意見を言いにくい場ですので、見るだけになっておりますが。

御句、俳句としては極めて難しいことをしようとしています。

◆一句の中で「雪」も「花」も詠む
◆花の種類を言わずに花の白さを詠む

どちらもウルトラCどころかF難度G難度くらいの技術が必要で、その難しさに気付いてらっしゃらないことが問題のようです。

細かい点では
◆「白き」と言わなくても雪は白いものなので、敢えて言うのは説明っぽいです
◆競っているのは「色」ではなく「白(さ)」では?
◆「白き雪花色競い」説明無しでは言葉の切れがどこにあるか不安になる形です。初読では「雪花」(=雪のこと)がそれぞれに競っているのかと思いました。

雪の句に植物の花を入れるのは超難しく、私に提案句は作れません。私が誤読した句意で提案するならば

・雪の花庭に白さを競ひあひ

こんな感じです。

点数: 3

イサクさんの俳句添削依頼

最新の投稿順に並んでいます。回答が付いた投稿が先頭に移動します。

嘘つきと言はれて秋は深まれり

回答数 : 32

投稿日時:

困難も苦難も句材俳句の日

回答数 : 17

投稿日時:

人の句は人の子である時鳥

回答数 : 39

投稿日時:

手の甲にねぎの絵を描く二月尽

回答数 : 5

投稿日時:

征く雲の集める星や龍天に

回答数 : 45

投稿日時:

イサクさんの添削依頼2ページ以降を見る

その他の添削依頼

待ちたりし空き和室にて金盞花

作者名 みちのく 回答数 : 0

投稿日時:

薫風や水のうまさも引き立てり

作者名 たきさん 回答数 : 2

投稿日時:

ちる花や蹴り駆けもどる夫婦猿

作者名 シゲ 回答数 : 2

投稿日時:

添削依頼をする!

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

▼添削依頼された俳句の検索

▼添削と批評(返信)の検索

ページの先頭へ

俳句添削道場の使い方。お問い合わせ

関連コンテンツ