「サメの口開いたペン立て秋深し」の批評
おはようございます。敢えてこちらへ。
卓鐘様ぐらいなら研究してそうなネタをつぶやきますので、そのまんま読んでいてください。
「素人句会は危険」と言われるんですよ。
選・評が「出来の悪い句でも選されて高得点をとってしまい、佳句が評価されず、素人なのでその結果を鵜呑みにしてしまう」ので。
芸術はそういうところの多いジャンルで、わかるところでは絵画の世界は良く言われますよね。ゴッホ、ゴーギャン、モディリアーニは生前絵が売れず(=素人の金持ちに評価されていない)、ピカソ・ムンクなどの絵を解説なしで「良い」と思える素人がどれだけいるか?とか。
スポーツの世界もある程度そういうところがあります。素人が気づけないようなポジショニングなどの好プレーが。
娯楽作品であるマンガ・アニメですら、素人人気と「名作」は若干、異なるラインナップになるかと。ガンダムやエヴァの初回放送打ち切りが好例でしょう。
素人にもわかる佳句。俳句の技術を踏襲した「上手い句」でありながらそういう句を作るのは相当難題です。そもそも「取り合わせってなんやねん」てところからスタートですし。
作句を始めた素人の目線には「ダニング=クルーガー効果」もありますしね・・
私も素人の領域を脱しているわけではありませんので、謙虚にならねばなりませんね。
で、御句。
げば様の褒めコメントを待ってからコメントしようと思っていましたが、褒めないイサクがお先になってしまいました。
即吟チャレンジがんばってますね。
駄句っぽくても「あとで推敲できる」「形にならない句を諦められる」ので、私は多作派です。
リズムの三段切れ感、が気になりました。
頭を使って考えれば上五中七は繋がっていますし山本山でもないですが、直感的にひっかかかりました。
「サメの口の開いたペン立て秋深し」と上五字余りにするのが通例ですが、今度はちょっと冗長。
解消のためにはどこに手を加えようか・・というのを考えていましたが
「サメの口+ペン立て」があれば「開いた」がなくてもいいかも?というのは感じます。
「ペンを噛むサメのペン立て」
こうすると、また別の季語が合いそうになってきました。
・ペンを噛むサメのペン立て八月尽
即吟と推敲は別物なので、ひとまずこんなんでどうでしょうか?