「山でなく鶯今は街で鳴く」の批評
回答者 イサク
添削した俳句: 山でなく鶯今は街で鳴く
こんにちは。はじめまして。よろしくお願いします。
俳句歴はあまりない感じでしょうか?
五七五の調べに季語を入れる、という基本はできています。
◆上五「山でなく」は、「山ではなく」のか「山で鳴く」のかどちらでしょうか?どちらでも意味は通じるのですが、曖昧な日本語は受け手を混乱させるので、あまり得ではないと思います。
とりあえずは「山ではなく」の意味で受け取ります。が、後述しますがこの上五にはやや問題を感じています。
◆上五がどちらの意味でも「今は」の意味がわかりにくいです。どんな「今は」なのでしょうか?
「今はもう山では鳴かない」という意味が出てきてしまって、「山が開発されて自然がなくなってしまいました」という皮肉な裏の意味を感じました。が、コメントを見るとそんな意味ではないですね。「山」は単なる過去の記憶です。
◆「山」を強調すると、上のような「山では鳴かない」という意味になってしまいます。そんなことはないですよね?
「鶯が街で鳴く」と書いていれば「街ではない場所で鳴く鶯」も受け手が頭の中で比較してくれるので、コメントの句意であれば「山」を出すのは不要かと思います。
◆俳句は現在を表現するのが良いです。過去の比較は説明っぽくなりますし、文字も多く要ります。その意味でも「山」は出さなくてもよいと思いました。
・ここらでは街に鶯鳴きてをり
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