風渡るビルの谷間に桜咲く
回答者 イサク
添削した俳句: 摩天楼桜咲いたよ風渡る
こんばんは。はじめまして。よろしくお願いします。
私と名前を間違えられたようですがお気になさらず。
御句拝読しました。
上五・中七・下五でそれぞれ独立してしまっているかのように見えている(この場合必ずしも三段切れとは言いません)のは難点です。上五は「摩天楼(に)」という助詞を省略しているように見えますので、それを前提で。
そもそも「摩天楼」とは「高い建物」という意味です(「ビル群」「都会」とかの意味はありません)。
「高い建物」だけでは、桜が咲く場所の風景を想像させるのは難しいのではないでしょうか。
そして下五「風渡る」が、上五中七に対して唐突に出てきます。上記の通り、場所が「摩天楼(高い建物)」なので、風が渡るとしたら屋上?ビルの間の強風?です。
この句からは明確な句意がわからないのでなんとも言えませんが、「摩天楼桜」を「都会のビルの間の桜の植木」と仮定して、「風渡る」を残して整えてみます。それが上記の例句になります。
が、この「風渡る」はやはり「桜が咲いた」という季語を生かしておりません。「桜が咲いた」がこの句の主役であるべきだと思いますので、相性のよさそうな別の語を探してみてください。
点数: 1