「秋の昼人足絶えぬ古刹かな」の批評
回答者 秋沙美 洋
添削した俳句: 秋の昼人足絶えぬ古刹かな
三男さん、こんにちは。
御句読ませて頂きました。
上五に季語がしっかり存在していて、その季語を取り巻く情景を中七下五に配置する。基本的な造りに則っていて、非常に手堅い一作になっていると思います。
ただ、手堅さのあまり小さくまとまっている印象も受けました。御句では古刹と一纏めにしていますが、古刹にも色々あります。語り手が実際に見て感動した古刹を落とし込むと、読み手にもその感動は伝わるのではないでしょうか。
若干ニュアンスが変わりますが、「人足絶えぬ」を「賑わう」と置いたらどうでしょうか。余った枠で色々出来そうです。
固有の名称を置いてみるとするなら
「秋の昼清水寺は賑わいて」
どんな古刹かを印象づけるなら
「秋の昼賑わう古刹の鈍の色」
など、古刹にもう少し寄り添ってあげたらどうかな、と生意気ですが申し上げます。
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