俳句添削道場(投句と批評)
イサクさんのランク: 師匠2197段 合計点: 6,709

イサクさんの俳句添削依頼

最新の投稿順に並んでいます。回答が付いた投稿が先頭に移動します。

暁雲を眺む車窓の霜雫

回答数 : 2

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つむじ風跳ねる落ち葉を纏う足

回答数 : 6

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焚き火消す空より闇が落ちてくる

回答数 : 6

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神すらも集まれぬとは神無月

回答数 : 3

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イサクさんの添削

「秋の宿人に会ひたくなき日あり」の批評

添削した俳句: 秋の宿人に会ひたくなき日あり

おはようございます。

季語がなぜ「秋の宿」なのかを考えました。そこが掴みにくく。

一応。
「宿(旅行)に来ましたよ。理由は人に会いたくないからです」
というのとは違いますよね?理屈・因果が強すぎますので・・

「家に早く帰ります。人に会いたくない日だから」
という解釈ならばまだ「旅の宿」という解釈よりは因果が弱く、帰るべき場所としての「秋の宿」なので、理由がわかるのですが。

・秋の宿人に会ひたくなきことも

点数: 0

「竜胆や黒髪きりと結びをり」の批評

添削した俳句: 竜胆や黒髪きりと結びをり

おはようございます。

取り合わせなので受け手に託されているところが多く、という意味では、一旦はできている句だと思います。
◆下五「をり」なので、後半は人物に注目されており、「竜胆」に「人物」を対比(あるいは同化)させるような取り合わせです。
 なので、作中主体にとって大切な人を想像させます。
 「きりと」というオノマトペも人物にかかるため、作中主体の娘さんを連想したのですが、違うのかな?

・竜胆やきりりと髪を結いあげて
これですと自分っぽくなりますね。

点数: 2

「稲妻や音瞬時にて闇となり」の批評

添削した俳句: 稲妻や音瞬時にて闇となり

おはようございます。
不尽様は私のコメント見てない気もしますが(ブロックかしら?)、とりあえず通常運転で参ります。

初読は「雷」の説明の句だと思いました。停電だったのですね。

◆句の全体では「詰め込み過ぎている」という印象です。

季語の使い分けですが、秋の季語「稲妻」は光に注目する季語です。音に注目するのは夏の季語「雷」、秋の季語なら「秋の雷」で、それぞれ別の季語です。
 この句は「稲妻」よりも「落雷」という意味で使われています。コメントにも「雷が落ち」とありますし、「雷」「秋の雷」の方が句意に近いですね。

◆初読は稲妻が光った後すぐ消えた、という説明の句だと思いました。稲妻が消えたあとに、暗闇がより強調された、という句かと。
 停電は「停電」あるいは「灯が消えた」などと書かないと伝わりにくいかと思います。
◆「音瞬時にて」は「光った後すぐに音が来た。距離が近い(と判断した)」という意味だったのですね。ここは理屈っぽさで損をしている気がします。

全体では冒頭に書いた通り、句に入れたい要素「説明」が多すぎて詰め込み過ぎている感じを受けます。
「稲妻(落雷)が見えた」「音がすぐに来た(から近くに落ちたようだ)」「闇となり(停電した)」という原因と結果を全て説明しようとして、俳句の十七音という器を溢れ出しているように感じます。

また、理屈が強かったり、理由⇒結果という流れで説明しようとすると、俳句の詩が弱くなりがちです。句の中にいくつか感慨があるようなので、をそれぞれ整理したいものです。
少なくとも「雷が近くに落ちてびっくりした」と「停電でびっくりした」は、それぞれ別の感慨な気がします。

・停電の訪れたるや秋の雷
・光あり音すぐ来たる秋の雷
これでも理屈が強いですね・・

点数: 1

「小窓開け風迎へをり虫の声」の批評

添削した俳句: 小窓開け風迎へをり虫の声

おはようございます。

◆こま爺様から似た指摘があります。
 句の前半「小窓を開けて、風を迎えた」と冗長で説明的になっています。
 「○○して、○○して」の形は句の焦点がボケて、締まらなくなりがちです。

御句の場合、句の主役は「虫の声」。それを補佐する主な脇役として「小窓」か「風」か、どちらか片方に決めた方がよいと思いました。

・虫の声来たれり風の小窓より

点数: 0

「虫鳴きて虫語話せる人となり」の批評

添削した俳句: 虫鳴きて虫語話せる人となり

おはようございます。

先にご本人コメントより。「虫語」は気になりませんでした。
理由もほぼ鈴蘭様と一致したので省略します。

「虫語話せる人となり」が何がどんな状態?というのは気になりました。
◆「話す」という描写は、ふつうは「言葉にする」ということです。「話せる」ならば「言葉にできる」。作中主体は「虫が理解できる言葉(つまり虫の鳴き声)を口から出している」という映像でしょうか?まさか・・?
 ということで、この句の「話せる」は「理解できる」というぐらいの意味で使っているのだと思いますが、ちと説明的な使い方だと思います。その場合「虫語解する人となり」ぐらいですかね?
◆鈴蘭様の書いた通り「虫が人間になった」という意味でも捉えることは可能です。こちらの可能性は薄いと思いますが、上五「虫鳴きて」と虫を主語にして動詞を置いた形なので、後半の主語も虫であることを否定できません。

・虫の中を虫語話せるような気で

点数: 0

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